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これまでのあらすじ 魔法使いの訓練生として港町トルリッカへやってきた「君」は、「四聖賢」の称号を持つ大魔道士ウィズの弟子となる。 ウィズと共に訓練を行っていた「君」は、ある日「零世界」から呼び起こされた魔龍と遭遇する。 魔龍の強大な力に圧倒される「君」とウィズ。かろうじて魔龍を退けるが、ウィズは反動で猫の姿になってしまう。 平和な港町に突如出現した魔龍と「零世界」。人としての姿と魔力を失ってしまった「四聖賢」—— 「君」は零世界の謎を解き明かしウィズの元の姿を取り戻すため、修行と冒険の旅に出る。 王宮を中心とした華やかな都・ウィリトナで、「君」はギルドマスターのアレクと出会う。 アレクは、「君」にいくつかの依頼をする。広大な砂漠の調査、異国の商人との取引……一見なんの意味があるのか「君」とウィズにはわからない。 王都での生活にも慣れてきた頃、アレクは「君」を天体観測へと誘う。 その日は「混沌の夜」、魔法使いの詠唱なしに叡智の扉が開かれる日。依頼は全て観測のための準備だった。 神秘的な光景を前に、アレクは自分や「君」が異界からの旅人であることを告げる。 「君」がその自覚を持つことに、きっと何か大きな意味があるはずだと…… 王国北方の森の村・ラリドンで「君」はギルドマスター・ロレッタと出会う。 依頼をこなし信頼を得た「君」は、ロレッタが「神託の指輪」の護り手であることを知る。 「神託の指輪」——大森林の最深部、聖域に封じられた強大な魔力を持つ魔道具。 代々の巫女により護られてきた封印はしかし、魔道士ギルド・中央本部より遣わされた魔道士の手により解かれてしまう。 中央本部の魔道士が「アナスタシア」の配下と察したウィズと「君」は、指輪を取り戻そうとする。 魔道士は指輪の力を解き放ち「君」たちと戦うが、異界より現れた腐龍に肉体を喰われ、逝く。 幾度倒そうとも蘇る腐龍に「君」たちは苦戦する。 しかし、巫女の力を解放したロレッタの光が腐龍を滅ぼし、大森林は平穏を取り戻す。 戦いで力を使い果たしたロレッタは、「神託の指輪」——スマラグドを「君」に託す。 中央本部の動きに不信感を抱いたウィズと「君」は、水の都アイヴィアスに住む魔道士「ルシェ」へ会いにいくことにする。 ——そして、物語は大きく動き出す…… 王国随一の保養地、静かなる湖畔の都アイヴィアス。 「君」とウィズは水都を治めるワダツミ家の次期当主にしてギルドのマスターを務めるルシェと出会い、中央本部の動きを探る。 あるとき、ギルドの依頼により失踪した「ゲルニカ」の兄妹——兄・シオンと妹・リアナを捜索する。 「ゲルニカ」は13年前、魔道都市サイオーンで禁忌の魔道に手を染め、魔道士ギルドに粛清された異民族だ。 捜索の末、「君」は水龍に化けていた使用人の一人、「リアナ」を発見する。 彼女が化けていた水龍は、ルシェの——ワダツミ家の真名の力だ。 「真名」は、存在を世界に定義付ける正しき答え。 ワダツミの真名が何故、リアナに? 疑念の晴れない中、捜索中のもう一人のゲルニカ・シオンがラリドンで神託の指輪を狙っていた四聖賢・アナスタシアの一派であることがわかる。 リアナは兄・シオンを救って欲しい、と「君」に頼む。 兄妹は13年前の事件で肉親を粛清されている。 シオンは魔道士ギルドへの復讐を誓っていたが、リアナは戦いを望まなかった。 リアナからの情報により、湖畔のコテージに潜んでいたシオンを捕らえることに成功する。 尋問の結果、シオンが禁術「真名転成」を操る魔道士であることがわかる。 リアナは彼の「真名転成」によって本来の真名を捨て、ワダツミの真名を得ていたのだ。 しかし、シオンは警備の目をかい潜り脱走してしまう。 数日の後、シオンはルシェを襲撃し、アイヴィアスの湖底に眠る水龍の祠の封印を解く。 水龍の祠には、ワダツミ家の真の力が封じられた神託の指輪【サフィラス】がある。 【サフィラス】の力を解き放ち、真なる水龍の真名を宿したシオン。 死闘の末にシオンを倒し【サフィラス】を取り戻した「君」だったが、リアナの裏切りによって【サフィラス】とラリドンで手に入れた【スマラグド】を奪われてしまう。 リアナの目的は復讐ではなく、神託の指輪を奪うことにあったのだ。 リアナの背後に四聖賢・アナスタシアの影を感じた「君」とウィズは、彼女が潜伏しているという南方のサイオーンを目指すことにする。 ラリドンの【スマラグド】、アイヴィアスの【サフィラス】。 強大な力を持つ二つの<神託の指輪>と指輪を奪っていったゲルニカの少女リアナを追い、君とウィズは魔法学術都市・サイオーンへと足を踏み入れる。 君はギルドマスター・ドゥーガの力を借りながら、指輪と少女の行方を追う。 あるとき、サイオーンの要である魔道塔(グノスタワー)の最高責任者が何者かに拉致される。犯人が黒教旅団であると踏んだドゥーガは、君とウィズに旅団の調査を依頼する。 黒教旅団は13年前、サイオーン周辺の施設で禁術「真名転成」の研究を行っていた組織。 君たちは各研究施設をまわると、ついに旅団のアジトを見つけ出す。 君とウィズは、ドゥーガや魔道士ギルドの部隊と共に、黒教旅団のアジトへと突入する。黒教旅団を仕切っていたのは指輪を奪っていたあの少女――リアナの一派だ。 激戦の末、ついに拉致されていたルナールを見つけ出す。しかしルナールは「罪は、償われなければならない」と言い残すと、君やドゥーガの救出を断りリアナたちと共に姿を消す。 異変は、数日後の深夜に起こる。グノスタワーが「起動」すると同時にサイオーンの街に魔物が大量発生し、無差別に人々を襲撃したのだ。 異変の原因を突き止めるため、君は魔物のはびこるグノスタワーへと突入する。奥ではリアナと黒教旅団、そしてルナールが待ち構えている。 リアナの目的は、グノスタワーの機能を<神託の指輪>によって解放し、ありあまる魔力をもって「真名転成」を行うことにあった。 ルナールは13年前の事件――多くのゲルニカが命を失った――の贖罪として、ゲルニカの血を引くリアナに加担していたのだ。 「真名転成」は成功する。異界へと繋がる巨大な<叡智の扉>が開き、リアナは異形の龍へと姿を変える。 君はかろうじてリアナを倒すが、開かれた<扉>はその場へと残り続ける。 戦いの終わった空間に、四聖賢・アナスタシアが姿を見せる。 影でリアナを手引きしていた彼女の目的は、<叡智の扉>を開き、先に広がる<零世界>を手に入れること。 君とウィズは零世界へと消えていったアナスタシアを追い、<叡智の扉>の向こう側へと踏み入る。 存在を保つことすら難しいその世界で、君はアナスタシアとの決戦に挑む。 四聖賢――師匠・ウィズと同じ階級を持つ強敵を相手に、君は辛くも勝利を収める。 しかし<神託の指輪>の魔力を操るアナスタシアはすぐに力を回復し、君は絶体絶命の窮地に追い込まれる。 君は死を覚悟したが、そのとき――! * * * 戦いを終え、君とウィズは零世界からクエス=アリエスへと帰還する。 サイオーンでの活躍を伝え聞いたのか、魔道士ギルド・中央本部は君へ招集令状を発する。 ところが君は書状を破り捨て、一介の魔法使いとして生きる道を選択する。 そして――一人と一匹の旅は、まだ、続く。
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月明かりの工房 制作者 にらぼし 分類 店シナリオ 販売品 技能のみ レベル 1~9 入手場所 Twitterで希望者に配布 宿企画にて配布されたPCのイメージの技能を販売している。 そのためPCが解説を担当していたりする。やや傍若無人なのが一名。 PCイメージとは言っているが、該当PC限定の技能ではないため使いたければ誰でも使える。 物理系技能が1枚だけあるが、 特定の呪術との組み合わせる事を想定したものであるため、タグは付けていない。 このシナリオのタグ 256色 サイボーグ 召喚術 呪術 店 技能:治療 錬金術 魔法
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アイテム名:月明かりの図面 説明: 重量: 入手経路: サキュバス(drop) フォクシー(MVP) キメラ?(MVP) クエストポイント400景品? 材料: 鋼鉄10 鉄20 石炭1 黒魔力石 製造品: ムーンライト フェアリーボウ 名前 コメント
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このページはこちらに移転しました ある日の月明かり 作詞/hachio(627スレ177) 街灯 ふたりで 歩いた初めての道 夏の夜のにおいが するね、と 少し寂しいキミの横顔 手を握ったときは ちゃんと握り返して 涙が零れないように 悲しみ抑える背中が寂しい 自転車ずっと月の道を走っていこうか 夜に咲いた 赤い花びら 終わりに咲いた 青いはなびら いびつに 咲いた 花も綺麗だと キミは言った 祭囃子も もうすぐ こだまする キミの笑顔ずっと 見ていていた 線香花火が落ちる前に 言いたかった 月明かりの道は 手を繋いで 今度は迷わず 家まで送るよ
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月明かりの3人 ◆aWSXUOcrjU 「キョーコ……キョーコ、どこぉ……?」 鬱蒼と生い茂る木々の合間を、ふらふらと歩く人影が1つ。 緑の髪を両サイドで結び、ゆらゆらと揺らす幼子の影は、千歳ゆまという少女のものだ。 微かな月光のみが足場を照らす、深緑色の闇の中で、少女は半べそをかいてさまよっていた。 「うぅぅ……」 人間、一度や二度死体を見たからといって、そうそう簡単に慣れるものでもない。 ゆまもかつて目の前で、魔女という異形の怪物に、両親を食われたことがある。 だからといって、それで人死にに耐えられるようになったかと言われると、そうでもない。 殺し合いを要求され、実際に1人の人間が死んだ――幼い子供がそんな状況に、到底耐えられるはずもなかった。 「……キョーコぉ」 辛うじて、涙が足を止めることはなかった。 それでもこぼれる涙そのものは、いかんともしがたいものがあった。 己が保護者の名前を呼び、ゆまはその影を探し求めた。 どこにいるかも分からない。もしかしたら、ここにはいないのかもしれない。 それでも、引き裂けかかった己の心を、繋ぎとめることができる者を、彼女はキョーコ――佐倉杏子以外に知らなかった。 「!」 その時、不意に。 がさがさがさ、と音が鳴った。茂みを何かが通り抜ける、そういう音が聞こえてきた。 「……お? 子供か?」 音の向こうから現れたのは、1人の赤毛の少年だった。 恐らくは、杏子と同じくらいの歳だろう。そうであってもその背丈は、幼いゆまの倍はある。 長袖のシャツにジーパンという、いかにも男の子という印象な出で立ちだった。 「え、えっと、あの……」 「落ち着けよ。俺は光牙だ。お前は?」 言いながら、コーガと名乗った少年は、その場で膝を折って屈んだ。 遠く離れた赤い目線が、ゆまの高さへと降りてくる。 「……ゆま」 「ゆまか。よろしくな。……まぁ、こんなところでよろしくってのも、何だけど」 父親以外の異性と接した経験は、ゆまにとっては、あまりない。 それでも、多少ガサツな雰囲気はあるものの、このコーガという男は、どうやら優しい部類のようだ。 少なくとも、いきなり襲いかかってくるような、そういう類ではないだろう。 わしゃわしゃと頭を撫でる手に、ゆまは、微かな安堵を覚えていた。 「にしても、これはどうなってんだ? マルスの火時計が灯ってから、だいぶ経っちまったみたいだけど……」 立ち上がりながら、コーガがぶつぶつと呟き始める。 左手に嵌めているものは、どうやら腕時計のようだ。 あれは背中に背負った、デイパックの中にあったのだろうか。そういえば恐怖のあまり、すっかり支給品の存在を忘れていた。 「ゆま、何か知らねぇか? すごい嵐が起きたりとか……ものすごい地震が起きたりとか」 「? 知らないよ?」 「だよなぁ……何がどうなってやがんだ?」 がりがりと頭を掻きながら、コーガは背中を向けてしまった。 どうやらコーガは、ゆまの預かり知らないところで、何か疑問に思っていることがあるらしい。 もちろん、それが何かなどゆまは知らない。 「……???」 だからこそ、首を傾げるしかなかった。 「はー……こういう時、ユナか龍峰がいればいいんだけどな」 「コーガのお友達?」 「ああ。苦楽を共にしてきた、俺の仲間だ」 それでも、分かることもある。 ユナとリューホー……2人のことを語るコーガの顔は、とても晴れやかな笑顔だった。 きっとその人達は、コーガにとって、とても大切な友達なのだろう。 「いいなぁ……」 自分には、そういう友達はいない。 両親が死に、家も何もかも失って、友達を作る機会もなくしてしまった。 友達でなければ、キョーコがいる。彼女は今や自分にとって、お姉ちゃんのような人だと思う。 けれど、キョーコにとってのゆまは、どんな風に映っているのだろうか。 泣きべそをかいて迷う自分を――“役立たず”と思っているのだろうか。 「いいな、って……おいおい、ゆまにも友達くらい――」 コーガが何やら言いかけた、その時だ。 「――少し、いいか?」 不意に背後から、新たな声が聞こえてきたのは。 「え……」 それまでの思考が打ち切られる。意識が声の方へと向かう。 コーガのそれよりも、少し低い。それでも、耳によく通る声だ。 そんな声の聞こえる方に、コーガと一緒に、視線を向ける。 「君達は、この殺し合いに乗っていないのか?」 がさり、と落ち葉を踏む音と共に。 木々の陰から現れたのは、コーガよりも背の高い、黒い髪の男だった。 身に纏った装束は、上から下まで白一色だ。唯一、胸元の模様だけが、真紅の存在感を放っていた。 黒髪は薄い月明に照らされ、艶やかに夜風に揺れている。 真っ直ぐとこちらを見据える瞳は、まるで海のように深い。 鮮やかな光を放ちながら、それでもどこか茫洋とした、不思議な雰囲気を纏った青年だった。 「………」 しばし、ゆまは息を呑む。 どこか儚げな美しさを漂わせる、この細身の青年に対して。 お互いに、何も口にしない。静寂だけがその場に広がる。 奇妙な沈黙を破ったのは、 「……星矢!? 星矢じゃないか!」 斜め後ろ上方から響く、コーガの素っ頓狂な声だった。 ◆ さわさわ、と耳をくすぐる音がする。 涼やかな夜風が木々を揺らし、深緑が鼓膜をくすぐっている。 見上げれば、葉の隙間からは、茫洋と月明かりが滲んでいた。 見下ろせば、ふかふかとした大地が、生気の気配を漂わせていた。 (信じられないな……) 四方に広がる生命の気配に感嘆しながら、白服の男は、森の中歩みを進めていた。 男の名はキャシャーン。 月という名の太陽を殺した男。 かつて救いの女神を殺し、世界に滅びを振りまいた男だ。 そのはずだというのに、この場所には、まるきり滅びの気配がない。 荒廃した灰色の世界ではなく、緑の生い茂る世界がここにはある。 空気に感じる湿り気から、普段歩いている世界とは、根本から違うことが理解できる。 ここは人の命を奪う、死のゲームの世界だというのに。 (止めなくては) キャシャーンにはそれが許せなかった。 命ある者達を弄ぶ、あの者達を許せないと思った。 どうすればいいのかなど知らない。それでも、立ち止まってはいられない。 この大地には、今もなお、暴力に明け暮れる者達がいる。彼らに蹂躙され、涙を流す、多くの無力な者達がいる。 そこへこの殺し合いだ。それは前者のような者達を、盛大に刺激することに他ならない。 静かに義憤に駆られながら、キャシャーンは歩みを進めていく。 「うーん……どう見ても星矢なんだけどなぁ」 そしてその隣には、うんうんと唸る少年がいた。 「ホントに違うのか? 別人じゃねぇだろうな?」 「……確かに、顔は似てるとは思うが」 「それだけじゃなくて、声もなんだよ。あんたも見ただろ? さっきの映像」 光牙と名乗った少年の言葉に、やんわりと応じる。 「うん、そっくりだった!」 そんな少年に便乗するのは、彼と一緒にいた童女だ。名は確か、ゆまと言うらしい。 彼がしきりに「似ている」と言うのは、この殺し合いが始まる前に、映像の中で戦っていた男だ。 黄金の翼を羽ばたかせ、光の拳を振りかざす男――サジタリアス星矢と呼ばれる、伝説の勇者。 明確に反論することができないのは、キャシャーン自身も、思うところがあったからだ。 言われてみれば、確かに彼の顔つきは、自分のそれとよく似ていた。向こうの方が少しばかり、彫りが深かったような気もしたが。 その上、こちらはあまり自覚はないが、声までよく似ているらしい。 自分と同じ顔をした男が、自分の目の前で戦い散ったというのは、少々奇妙な心地だった。 「まさか、星矢の親戚とか!?」 「僕はロボットだ。人間の親戚にはなれない」 「うそ! キャシャーンって、ロボットなの!?」 「マジかよ……すっげぇなあ。人間と全然違わないじゃんか」 かぶりを振ったキャシャーンの言葉に、光牙とゆまの2人は湧いた。 不思議な2人組だ、と思う。 人間の容姿をしたロボットなど、本来は珍しくもないはずだ。 それに自分と違って、この生気に満ちた世界にも、何ら違和感を覚えていないように見える。 (人間ならば) 彼らの言う通り、自分が人間であったなら。 不死身の命を与えられず、寿命を実感できる身体であれば、どれほどよかっただろうかと。 何度となく繰り返してきた自問が、再び胸に込み上げるのを感じた。 「でも、そっか……だったら、やっぱり星矢は、あそこでやられてたんだな……」 そう呟く光牙の顔は、暗い。 つい一瞬前のはしゃぎようが、まるで別人のようだった。 「知り合いだったのか?」 「まともに喋ったことなんか、全然なかったんだけどさ……それでも星矢は、俺を助けてくれたんだ。大事な使命も、託してくれた」 「………」 ぽつり、ぽつりと光牙が言う。 彼が託された使命というものが、いかなるものかなど知らない。 それでも、彼が執拗に、自分が星矢ではないかと追及した気持ちが、少し分かったような気がする。 この少年は、安心したかったのだ。 目の前で殺されてしまった恩人が、本当は生きていたのだと、そう安堵したかったのだ。 「……悲しいな」 その一言だけを、呟いた。 「………」 光牙から帰るのは、無言だ。 死は悲しい。 ただでさえこんな状況だというのに、その上身内の死まで重なれば、不安は一気に倍増する。 多くの死を見てきたからこそ。 目の前で散っていった命を、救えずに叫んできたからこそ。 光牙の抱く悲しみならば、たとえほんの少しでも、理解できるような気がした。 「……あっ! 見て、あれ!」 その時だ。 不意に、しばらく黙っていたゆまが、声を上げ走り出したのは。 「あっ……おい、待てよゆま!」 我に帰った光牙が、慌てて彼女の後を追う。 一瞬、キャシャーンもつられて走りそうになったが、すぐにその足は止まった。 すぐ近くのところで森が途切れ、すぐ近くでゆまが止まっていたからだ。 深緑の闇を抜けた先には、青々と光る池があった。 ここは森の外というより、森の真ん中なのだろう。池を覆うようにして、木々が周囲を取り囲んでいる。 緑色の暗闇の中、ぽっかりと空いた青い光だ。 頭上から注ぐ月明かりが、ぼんやりと照り返すその様は、いっそう幻想的に見えた。 「あれって……あれのことか?」 「うん。大きなお家」 ゆまの横に歩み寄った光牙が、湖の中心を指差す。 そこには橋のかけられた、小さな島が浮かんでいた。 島の上に建っていたのが、ゆまが見つけて駆け出したもの――大きな洋風の屋敷だった。 石造りの灰色の館は、まるで手招きするように、その存在感を主張している。 とんがり屋根の先端が、天の月に届くかのように、高く真っ直ぐと伸びていた。 【1日目・深夜/D-2 森・洋館付近】 【千歳ゆま@魔法少女おりこ☆マギカ】 【状態】健康 【装備】なし 【道具】支給品一式、ランダム支給品1~3 【思考】 基本:死にたくない。キョーコに会いたい 1:コーガ達について行く 2:あのお家に行ってみる? 【備考】 ※第1話「魔法少女になろうなんて考えるな」終了直後からの参戦です ※佐倉杏子が参加していることには気付いていません 【光牙@聖闘士星矢Ω】 【状態】健康 【装備】なし 【道具】支給品一式、ランダム支給品1~3 【思考】 基本:??? 1:ひとまず、ゆまとキャシャーンと行動を共にする 2:あの洋館に行ってみる? 【備考】 ※第33話「小宇宙の真髄!セブンセンシズ!」終了直後からの参戦です 【キャシャーン@キャシャーン Sins】 【状態】健康 【装備】なし 【道具】支給品一式、ランダム支給品1~3 【思考】 基本:殺し合いを止める。戦えない者達を守る 1:光牙とゆまを守る 2:あの洋館に行ってみる? 【備考】 ※第14話「真実は闇を照らし」終了直後からの参戦です ※星矢@聖闘士星矢Ωと顔が似ています Back 白くけむる 時系列順で読む Next 魔性 Back 白くけむる 投下順で読む Next 魔性 GAME START 千歳ゆま Next [[]] GAME START 光牙 Next [[]] GAME START キャシャーン Next [[]]
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5HY/W83-071 カード名:月明かりの下で 中野 二乃 カテゴリ:キャラ 色:赤 レベル:1 コスト:0 トリガー:0 パワー:5000 ソウル:1 特徴:《五つ子》・《料理》 【自】CXコンボ [①]あなたのクライマックス置場に「月下の誘い」が置かれた時、あなたはコストを払ってよい。そうしたら、あなたは他の自分の《五つ子》のキャラを1枚選び、スタンドする。 SR 待ってるから レアリティ:SR R 五等分の花嫁収録 ・対応クライマックス カード名 トリガー 月下の誘い 1・待
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魔法少女達の七夕祭 ~ 月明かりの人形 「こんばんは、ルーミア」 木に登り、夜の森を見つめている金髪の友人に後ろから話し掛ける。 「うわ、リトル来てたんだ」 ルーミアは夜が好きだし、そもそも闇の妖怪なのだが実はそれほど夜目が利かない。 だから私を発見するには至らなかったのだろう。 本気で驚いたらしいルーミアは危うく木の枝から転げ落ちそうになる。 「そんなに私は怖い存在?鬼か何かとでも? まあ、悪魔ではあるけどね」 ルーミアに手を貸してやる。小柄な彼女を持ち上げるぐらい、容易だ。 「ただ、不意を突かれて驚いただけよ。今度からはもっと魔力を押し出して来てくれる?そうでもしないと夜はあなたに気付かない」 「そうしたら、ここに来る前に食べられてしまうでしょうね。か弱い小悪魔だから」 「あなたに似合わない言葉、ベスト3に入る単語を聞いた気がするわ」 「何よ、見かけ幼女の癖して」 「あら、仮にも千年以上長く生きている相手に言う言葉かしら?」 「友人は対等であるはずよ?」 「親しき仲に礼儀あり」 「本当の事じゃない」 挨拶を終え、ルーミアの隣に腰を下ろす。 「それより、久し振りじゃない、こんな早い時間に」 「あー、まだ戌の刻だったかしら。今日は早くパチュリー様が眠られたから、後はメイドに任せて早めに来たのよ」 「あなたも中々のワルね」 「そこは処世術と呼んで欲しい」 「処世術が聞いて呆れるわ」 「でも、私が早くに来るのは嬉しいんじゃない?」 「それはそうだけどね。ほら、この時間なら酒盛りしても大丈夫でしょ?」 何故か酒の大瓶を持って来ている。 私が来るのを予知していたのか? 「まあ、話の肴ぐらいにはね」 私とした事が、実に迂闊だった。 ルーミアと酒を飲む事など、本当に久方振りだ。 それ故にその危険性を忘れていたのだ。 一杯飲めばそれまで、後五杯は飲まされる。 それも飲めば追加で三杯だ。 後は断る事の出来ない酒を一杯ずつ、無限に飲まされる。 その結果、まともに飛ぶ事も出来ない程に酔っ払う事になってしまった。 「それじゃ、酔い覚ましに無名の丘にでも行きましょうよ。 あそこで夜風に当たっていたら幾分かマシになるでしょう?」 「まあ、そうね。それに夜の空を飛ぶのも気持ち良いけど、夜道を歩くのも悪い気はしないわ」 ちなみに、実際はこれよりもっとはっきりしない口調で私はルーミアと話している。 ルーミアは幾ら飲んでもそこまでは酔わないらしいので、終始はっきりとした口調なのだが。 飲ませ出すときりの無いルーミアだが、唯一良心的である所を挙げるとすれば、自分も一緒に飲んでくれる事だろうか。 なので現在、私とルーミアは同じ量の飲酒をしている事になる。 「そういえばあそこには、人形の妖怪が居たわね。鈴蘭の毒で動くって言う」 「メディスンね。最近は私、彼女とよく会ってるのよ。 一応、見た目だけならそんなに年も変わらないから」 「妖怪にその言葉は相応しくないわね。 でもその子は本当に妖怪になったばかりでしょ?あんたに影響されて曲がった子にならないか心配だわ」 「誰が曲がっているって?あなたの方が数倍性格悪いと思うけど」 「だから私は処世術に長けているだけだわ。でもそれもメイド長の真似事よ?」 「そうそう、昔のあなたは今よりずっと素直だったわ。 ああ、飼われてあなたは変わってしまったのね。可哀相だわ」 「…一度ぐらいは逝くのも良い経験じゃない?」 「私はあなたの屋敷の吸血鬼の槍を刺されても死ななかったわよ。そんな私を殺せるのかしら?」 「あんたのその生命力はゴキブリ並か」 「褒め言葉と受け取っておくわ」 「どうぞご勝手に」 無名の丘に普通、人も妖怪も寄り付かない。 しかし、鈴蘭畑と月明かりのコントラストは幻想的な魅力に溢れている。 故に私達のお気に入りの場所なのだ。 そしてその場所にはルーミアの住処と言える魔法の森の一角から、半刻程で行く事が出来る。 「私には一つ疑問に思う事があるのだけど、あんたはなんでまた魔法の森に住んでいるの? もっと川や湖が近い方が色々と便利だと思うんだけど」 「チープな質問ね」 「悪うござんした」 「木の無い平地より、木の多い森の方が闇は深い、闇が深ければ私の力はそれだけ大きくなる。 それだけの理由よ」 「うわっ、本当に簡単過ぎる答え」 「私には魔法の森である必要すら無いわ「森」であれば良いの。 でも幻想郷に広大な森は魔法の森しか無い、だからよ」 「あ、もう見えて来たわ」 「って、無視かい!」 無名の丘はやはり思い出の中にあるままの、幻想的な景色を映し出している。 それを酒の所為だけでは無く、赤く染まった顔で見ているとなるほど、酔いなんて直ぐに冷めてしまいそうだ。 「メディスーン、居るのかー?」 後ろから聞こえた声に思わず、我が耳を疑うが、そうだ、これがルーミアの普通なのだ。 彼女は生まれてそれ程長い時間経っていない、若い妖怪。 それが一般的な見解だ。 「あれー、何所に居るのかー?」 自分の中で壊れて行くルーミアのイメージ。 「ルーミア、居るよー」 同じぐらい気の抜けた声で返事が返ってくる。 なんですか、ここは幼稚園ですか?パチュリー様。 今は居ない人物に縋る辺り、私の動揺は今、臨界点を越えている。 「今日は友達のリトルと来たのだー。 前にも来た事があるけど、メディスンと会うのは初めてなのかー」 ルーミア、無理して語尾を伸ばしていないだろうか。 いや、確実にそうだ。 見ていて痛々しいとはこの事で間違ってはいないですよね?パチュリー様。 「始めまして、私はメディスン」 「わ、私はリトル、よろ、宜しくね」 「よろよろ?」 「リトルは恥ずかしがり屋さんなのかー」 こいつ、絶対に楽しんでやがる。 ああ、力が欲しい。このふざけた妖怪を葬り去るだけの圧倒的な力が欲しい。 「それじゃ、今から遊ぶのかー」 「え?」 「じゃあ、まずは鈴蘭で花輪を作りましょ~」 「え、え?」 「じゃあ私はリトルに鈴蘭のお茶を作るのかー」 「え、え、ええっ!?」 「リトルは鈴蘭が好きなの?」 「いや、私にもしっかり毒で…」 「リトルは鈴蘭がどんなに美味しい食べ物より好きなのかー」 「そうなんだー」 「ちょっと!ルーミア!」 「わはー」 明くる朝、私が図書館で突っ伏していたのは言うまでも無い。 「小悪魔、お茶」 「うぅ~」 「ほら早く、淹れて頂戴」 「うぅ~」 「小悪魔!」 「うぅ~」 「確か、あなたは日魔法に弱かったわね。ロイヤルフレアは下手すると死んじゃうから、サテライトヒマワリ辺りかしら?」 「そ、それはご勘弁を!」 「じゃあ早くお茶を淹れなさい」 「いえ、その…手の感覚があんまり無いんですよ、はい」 「何が故に」 「えーと、その…ですね」 「あなた、サボろうとしていない?」 「いえ、そうじゃないんです。その…鈴蘭をですね」 「は?鈴蘭?」 「はい、それを思いっきり飲まされまして…正直、命がある事が不思議と言うか…」 「誰に飲まされたの?」 「ルーミア、です」 「ふーん」 「えっ!?それだけですか!?」 「だっていつもそうじゃない」 「いえ、初めてです」 「解毒薬ぐらい自分で調合出来るでしょ?作れば良いじゃない」 「だからそれを作るための手が…」 「そう、なら切り落としましょうか」 「頑張って作って来ます」 「ああ、そういえば小悪魔」 「はい?」 「明日は七夕ね」 「そうですねぇ、しかしなんでまた?」 「何となく明日は普通じゃない日になる気がした」 「はぁ」 続く あとがき 上海人形は最高の人形と、私は前に書いたと思います しかし、考えてもみればもう一体、自意識を持った人形は居ました やがて、彼女とアリス達が出会う日が来るのかもしれません Next 紅の館の人形 Before 少女の人形 Top 魔法少女達の七夕祭 名前 コメント
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これが最後の試練だ! ストーリー 開始時 +開始時 ──翌日も、朝から夕方まで、 魔道の勉強会が行われた。 イツキ 「ほらニコラ、これは水の紋章の亜種で、 雷の力にも対応しているんだ」 リンカ 「だから雷雨の紋章というわけね。 それにこっちは──」 ニコラ 「えーと、あれ? 火と水はなんだっけ?」 ウィズ 「それはこれにゃ」 シャーリー 「あ、黒猫さんが踏んでる紋章! それそれ!」 ヴォルフ 「マジかよ。この猫、ひょっとして頭いいのか? ……魔法使い、ちょっと抱っこさせて──」 ウィズ 「ヤにゃ」 ノア 「並び替え問題、ぜんぜんわかんないです~。 こうなれば……ええい、ままよー!」 イツキ 「なんでサイコロ持ち歩いてんだ……」 ──勉強会が終わり、夜。今日は臨海学校最後の 夜ということで、浜辺で花火を楽しむ予定だ。 ジョージ 「やっと来たか、貴様ら!」 エミリア 「みんなで花火するの、 ずーっと楽しみにしてたんです!」 アーシア 「花火は、アキラ君が用意したんだよね?」 アキラ 「おう! ここにこうして、 たっぷりどっさり……」 アキラ 「あれ?」 ダンケル 「ふはははははははは!」 ──突如として響く高笑い。見ると、 岩場の上にダンケルが立っている。 ダンケル 「諸君! よくこれまで試練を乗り越えてきた! ノア君もがんばったね。新しい制服だ!」 ノア 「ありがとうございますー!」 ニコラ 「だからちょっと 制服授与のテンポ早くないですか!?」 ダンケル 「さておき! こうなれば、臨海学校最後の 試練を君たちに課さねばなるまい!」 イツキ 「『なるまい』も何も、試練を課す必要が そもそもないと思いますけど!」 ダンケル 「君たちのためを思えばこそだ!」 ダンケル 「夏だ海だ恋の三角関係だと浮かる君たちに 喝を入れるため、私は試練を用意してきた!」 ニコラ 「夏で海なんだから、別に 浮かれたっていいじゃないですか~!」 ダンケル 「問答無用! 君たちの大事な花火は預かった。 返してほしくば、私を倒してみせるがいい!」 ダンケル 「できなければ……全・員・留・年ッ!!」 イツキ 「って、ふざけんなぁーっ!!」 ダンケル 「ふははははー! こーこまーでおーいでー!」 ──コウモリたちが作るハンモックに乗って、 ダンケルは優雅に夜のビーチを飛んでいく。 ヴォルフ 「どう考えても、いちばん浮かれてんのは あのおっさんじゃねぇか!?」 リンカ 「あの方が悪ノリすると、 ロクなことにならないわね……」 ニコラ 「て、ていうかヤバいよ! アタシ、留年したくなーい!」 ノア 「みなさん! こうなったら──」 イツキ 「ああ。学園長をぶっちめて、 平穏な青春を取り戻すぞ!」 一同 「「「おおーっ!」」」 道中 +道中 これが最後の試練にゃ! ダンケルを止めるにゃ! ボス戦前 +ボス戦前 ──逃げるダンケルを追って、君たちは ビーチの魔物を薙ぎ倒していく。 ──イツキたちに迷いはない。悩みはあれど、 生徒会として戦うという意志は鈍らない。 イツキ 「こいつで、最後だ!」 ──イツキとリンカの剣が、最後に残った 魔物を叩き伏せた。 ノア 「さっすがみなさん! バッチリですね!」 ヴォルフ 「ああ──だな! これならあのおっさんも目じゃねぇぜ!」 ダンケル 「ふはははははははッ!!」 ──突如として闇が立ち込めたかと思うと、 その奥から、ゆるり、とダンケルが姿を現す。 ダンケル 「調子に乗るのもそこまでだ、諸君。ノリノリの ときの私は、自重というものを知らんぞ!」 イツキ 「いや、それはもう、だいぶ前から わかってるんで……」 ダンケル 「クク……君たちには補修を受けてもらおう! 絶望のなんたるかを教え込んでくれる!」 リンカ 「補修は正規の手続きを踏んだうえで お願いします、学園長」 ダンケル 「ま、まじめに返さないでくれるかね、 リンカくん!」 イツキ 「とにかく! あんたがどれだけノリノリでも、 勝ってみせる! オレたちの心はひとつだ!」 ニコラ 「留年っ、やだぁーっ!!」 ダンケル 「来るがいい! 波しぶきのように 散らしてやろう!!」 ボス戦後 +ボス戦後 ダンケル 「ふははははは! 喰らえ、身体を回し 腕を大きく横に振って希望を打ち砕く波動!」 リンカ 「闇の波動がバリアーになっている…… このままでは近づけないわ!」 シャーリー 「あらゆる力を押し返す闇の波動…… あれを打ち破る方法は、1つしかないよ!」 シャーリー 「すなわち……力ずく!!」 ノア 「……わかりました。あたし、行きます!」 ヴォルフ 「危険だぜ。押しきれなかったら、 吹っ飛ばされることになる」 ノア 「大丈夫です! このくらいで怖気づいてちゃ、 学園の平和なんて守れない!」 イツキ 「──立派だ、ノア」 ──笑いながら言って、イツキが水の剣を振る。 ──すると、ノアの周囲に霧が生じた。 イツキ 「清めの霧だ。気休めくらいにはなるさ」 リンカ 「こちらは炎の魔力で背中を押すわ」 ニコラ 「あたしとシャーリーは、 飛んでくる魔法を迎撃するね!」 ノア 「みなさん……ありがとうございます!」 ノア 「行かせてもらいます、学園長!」 ダンケル 「来るがいい、教え子よ! 命乞いの仕方を教育してやろう!」 ──駆け出していくノア。 ──彼女を狙って放たれる 魔力は、君とニコラ、シャーリーが撃ち落とす。 ──リンカの炎を受け、グンと加速したノアが、 ダンケルを守るバリアーへと激突する。 ノア 「ぐぅうぅうううっ……!」 ──イツキの清めの守りがあってなお、 闇の魔力に押し返されそうになる…… ノア 「行きます……」 ──止まらない。 ノア 「行きまぁーすっ……!」 ──あきらめない。 ノア 「どこまで、だって…… 踏み出して、突き抜けますっ!!」 ──進みゆく足取りが、じょじょに加速し…… ──その直後、闇のバリアーと ノアの剣とが、同時に砕け散った…… ダンケル 「破った、だと!?」 ニコラ 「でも、武器が!」 ヴォルフ 「かまうこたぁねぇ」 ──腕を組み、目を閉じていたヴォルフが、 大声を張り上げる。 ヴォルフ 「武器がねぇならアタマを使え! 根性かませやド新人!」 ノア 「押忍っ!!」 ──そのまま、ノアは突進していく。 ──意地とガッツを乗せた頭突きが、 ダンケルの鼻柱をまともに直撃した。 ──夏の夜の海に、色とりどりの花火が上がる。 ──君たちは気楽な姿で浜辺に集い、 美しくきらめく花火を見上げている。 イツキ 「……ていうか、なんで打ち上げ花火なんだよ」 アキラ 「え? 花火っつったら打ち上げなきゃだろ」 ジョージ 「わかってんじゃねーか、坊主。 やっぱ花火は派手じゃなきゃな!」 エミリア 「うんうん! 打ち上げ花火って、 大きいし、きれいだもんね!」 アーシア 「わたしは、線香花火とかも好きだけど…… こういうのもいいね」 ヴォルフ 「そういえばよ。ノアが生徒会に入るって話、 あれ、どうすんだ? リンカ」 リンカ 「もちろん、文句なしにオーケーよ。 今回は彼女に助けられたのだから」 ノア 「ホントですか!? ありがとうございます!」 ニコラ 「役職はどうする? 会長、副会長、会計、 書記、書記っているから……」 シャーリー 「やっぱ、庶務じゃん?」 ノア 「わっかりました! 庶務として、粉骨砕身がんばりまーす!」 ヴォルフ 「おまえが言うと、本当に何かを 砕きそうなんだよな……」 イツキ 「ま、そこはお前が止めてやってくれ。 メンターだろ?」 ──楽しげに話し合うイツキたち。 いつもの和気あいあいとした雰囲気だ。 イツキ 「あ、そうだ。そろそろ魔法使いにも 生徒会の役職があってもいいんじゃないか」 リンカ 「あら、そうね。学生証も持っているし、 何かと助けてもらっているものね」 シャーリー 「でも、いつも学園にいるわけじゃないから、 なんか特別な感じの方がいいよね」 ニコラ 「特別顧問、とか?」 ──特別顧問? アキラ 「いやいや、それじゃ地味でつまんねーぜ。 アルティメット顧問でどうだ!?」 ──アルティメット顧問!? リンカ 「いいんじゃないかしら。強そうで」 イツキ 「リンカって、たまに アキラとセンス合うよな……」 ニコラ 「でも、『黒猫』って要素は外せないよね」 シャーリー 「アルティメット黒猫顧問とか?」 ヴォルフ 「お、悪くねぇな。カワイイし」 ──アルティメット黒猫顧問!!? ウィズ 「……止めないと、それで決まりにされるにゃ」 ──ウィズが言った時、夜空に ひときわ大きな花火が上がった。 ヴォルフ 「おい、あの花火、学園長の顔してねぇか」 イツキ 「ふざけまくった罰として、花火に詰めて おいたからな。たぶんそれだろ」 シャーリー 「うわー、すっごい笑顔」 リンカ 「魔力で花火の形を調整したのかしら。 意外と余裕があるみたいね……」 ヴォルフ 「……ん? よく見りゃ、ノア、おまえ、 その制服、どうしたんだ?」 ノア 「あ、学園長を倒したときにですね、宝箱から 出てきたんです。ちゃんと名前入りですよ!」 イツキ 「なるほど、試練を乗り越えた証ってわけか。 宝箱に入れるとか、手の込んだことを……」 ニコラ 「うう、ソッコーで追いつかれてる……」 ──話題はすでに別の内容に移り変わっている。 ──君は『アルティメット黒猫顧問』という 命名を止めることができるのだろうか……
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魔道学園 エピローグ ”異界の扉”の開放によって漆黒の闇が覆う荒廃の地と化してしまったクロム・マグナ魔道学園ーー 生徒会執行部と黒猫を連れた一人の魔法使い、強大な”敵”である学園長 ダンケル・アダムスが繰り広げる戦いは決着を迎えようとしていた。 自分を犠牲にしてでも、生徒会の仲間たちを守り抜くという使命感で流剣を振るった、生徒会副会長イツキ。 大好きな人のため、大好きな学園のために傷だらけの体に鞭を打って弓を引き続けた、生徒会会計ニコラ。 ”仲間”という大切なモノを与えてくれた生徒会メンバーに恩を返すため、相棒たちと果敢に敵に立ち向かった、生徒会書記ヴォルフ。 学園祭を台無しにされ、大切な人たちを傷つけられたことによる純粋な怒りで銃器の引き金を引いた、生徒会書記シャーリー。 生徒会の代表として、学園の未来を救わなくていけないという強い責任感で焔刀を握った、生徒会会長リンカ。 生徒会メンバーの強い想いが宿る魔法の力と、共闘する魔法使いの渾身の一撃が強大な闇の力をかき消した。 若き学園の精鋭たちは、幾多の苦難を乗り越え、ついに学園の平和と未来を取り戻すことができたのだ。 闇の支配から解き放たれ、自我を取り戻した学園長ダンケル。 そして、底を着きかけた魔力を振り絞って唱えられた詠唱によって再び開かれる"異界の扉”。 それは…イツキ達にとって元の世界でもある”鋼鉄の剣と魔法に支配されし異界”へと続く扉だった。 学園を襲った未曾有の大事件を共に戦った"魔法使いと黒猫"との別れの時。 共に戦い、学園の危機を救ってくれた感謝の気持ちと再会の誓いを告げ、生徒会執行部の面々とダンケルは元の世界へと還っていく。 元の世界には、事件があった際に行方不明になった多くの人たちの姿。 どうやら「彼らが行方不明になった」のでは無く、行方不明になっていたのは自分の方だったという事に気がつき、 生徒会執行部の面々は改めて無事に戻ってこれたことの喜びを分かち合う。 そんな光景を見つめる学園長の目には涙が……そして改めて思うのだった、我が生徒たちこそがこの学園の”誇り”だと。 学園長がふと空を見上げると……? 一枚の紙切れがひらひらと舞い降りてくる。 その不思議な力を感じる紙切れを手に取ると微笑み、閉まりかける”異界の扉”へと放り投げる。 ーーその頃、クエス=アリアスでは君と黒猫”ウィズ”が次の目的地に向けて歩みを進めようとしていた。 ……? ウィズが何かをくわえている。 君はそれを手に取ると思わず笑みがこぼれ、大事そうに懐へしまった。 クロム・マグナ魔道学園の平和と発展を願いながら、ウィズたちは再び永き冒険の道のりへと駆け出した。